actionScript書きの日記

アラフォーFlashデベロッパのブログ。actionscriptやobjective-cを経て、現在はUnity、Spine、AfterEffectsがメイン。

エフェクト考 その0

前回からまた間が空いた。2Dゲームの課題ファイル自体は作成して授業で使用はしたものの、記事にするだけの時間的余裕がなく、一時中断となった。

今回のタイトルは「エフェクト考」である。2Dゲームは少し置いておいて、自分の業務上でエフェクト作成と向き合う必要が出てきたため、こうしたタイトルで新たに記事を起こした。

2017年より自分の業務に本格的にUnityが入ったが、そこでのメインの業務はshurikenを使用したエフェクトの作成だった。

既存コンテンツにおいてエフェクトを作成している間は、有り物から複数のパーツを引っ張ってきて並べるだけでもなんとかなっていたのだが、新規コンテンツの制作が入るかも、という段階になって、それだけではたち行かなくなってきた。

加えて、新たにエフェクト部分のマネージャーとして参画して来た方が非常に優秀な方で、AfterEffectsやMayaをしっかり使いこなしてエフェクトを作成する方なので、これまでの流用メインでの方法論では早晩限界が来てしまい、自分自身で再度自分の業務内容を見つめ直す必要が出た。

自分自身が業務委託のフリーランス扱いなので、いつまで現在の業務に従事するかも分からないのだが、職を変わるにしても、エフェクトに関して学習し、まとめておくのも、無駄ではないだろう。

というわけでエフェクト考なのだが、今回は通し番号に0をつけた。これは、実際のエフェクト作成に関してではなく、その前段階、学習開始の段階で自分が迷ったり困ったりしていることを書いておこうと思ったからである。

 

エフェクト作成に関して、普段使用しているUnityのshuriken、およびこれから使用するであろうAfterEffectsに関する情報をWebで集めていくとき、一番情報が不足するのは、「エフェクトで使用する素材画像の作成方法」だ。

例えば炎のエフェクトを作成する場合、最も初歩的なケースだと、中心部から外縁部にかけて白からオレンジに変化するグラデーションをかけた円の画像を用意して、それを乗算で重ねて表示することで炎を表現する、ということになるだろう。例えば、以下の様なものだ。


youtu.be

 

このくらいなら、いくら自分でも素材を作成することは可能である。まあ上記の映像を見ても分かる通り色使いのセンスは目を覆う感じではあるけれども、作例としては成立する程度にはなるだろう。

では、以下の動画のエフェクトであればどうだろうか。

 

youtu.be

 

もし、このレベルを抵抗なく独力で作成することが出来る方であれば、この記事を読むのは時間の無駄であるので、他のブログに当たられたい。

さて、仮に独力でこのレベルを作成することが難しいとしよう。ではこの作り方を独力で学ぼう、と考えて、その方法は二つある。何か参考書などの資料を購入するか、ネットで検索するか、だ。だが、どちらのケースでも大きな問題が発生する。使用するテクスチャの画像である。

ネット上のチュートリアルでも、エフェクト作成を解説した参考書・技術書であっても、テクスチャの画像に関してはほとんどの場合、作成方法が記述されないのである。エフェクト作成のプロセスの中でしれっと、例えば次のように著される。

続いて画像を用意する。今回は以下の画像を使用した。

 

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 いやいやいや、ちょっと待って下さいよ、と言いたくなる。その画像が作成できたんだったら、後はUnityのマニュアル見てshurikenで表示しますよ。そこが作れないから困っているわけだし、そこが作れないから「よし、勉強しよう!」となってるのに。君は一体何しちゃってるんですか、と。料理番組なら、下ごしらえの部分を全部端折って、フライパンとガスコンロの使い方で番組を埋めてるようなもんだろ、と思うわけです。

しかし、逆に考えれば、この公開しない部分こそが、エフェクトデザイナーと呼ばれる人々のおそらくは「飯の種」なんだろうと思う。そう考えれば、そりゃ自分の飯の種を無料でネットで公開したりはしないわな、と思う。

つまり、ネット上になかなか直接的な情報が出ず、なおかつ自分がエフェクト学習の際に困っている部分こそが、エフェクト作成の一番の肝なのだろう。

というわけで、備忘録的に、自分がこの肝の部分をどのように学習していくかを書いていきたいと思う。もちろん、自分にとってもこれが「飯の種」になる可能性はあるわけで、その場合はぼかしながらの記載にはなるであろうが。

取り急ぎ、上記のような画像を作成するには、毎度おなじみ雲模様を使用するのが定番である。加えて、AfterEffectsだとPhotoshopよりも更にいろいろといじれるようでもある。取っ掛かりとして、このあたりを手がかりに学習を進めていきたいと思う。